化粧品の本当を解説 とびまろ’s blog

化粧品について色々解説していきます!現実とどんな違いがあるかぜひみてみてください

【化粧品の疑問】界面活性剤は肌に悪いの?

皆さんこんにちは!

化粧品の成分などに詳しい私がいわゆるよくある疑問にお答えしていきます。

 

今回のテーマはこのような流れで話をしていきます。

 


【化粧品成分のの疑問】界面活性剤は全てが肌に悪いわけではない!

 

 

 界面活性剤は肌に悪いの? 

 

今回のテーマは界面活性剤は肌に悪いの?

という疑問についてです。

 

結論からお伝え致します。

結論はものによりますし、量にもよります。

 

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、事実です。

 

界面活性剤でないものも考えてみましょう!

食べ物は体に良いですか?

 

この回答も同様になるかと思います。

ものにもよるし、量にもよりますよね?

なんでも食べ過ぎはよくないですし、ジャガイモの芽みたいにそもそもよくないものもあります。

 

大きく間違いないことをお伝えできることとしては

化粧品の開発者もむやみに必要のない界面活性剤を多く配合したりはしません。

 

ただ、技術力の不足により、もっと配合量を抑えられるのに。。。なんてことはあるかもしれませんね!

ただ、それを見抜くことは化粧品技術者でも困難です。

 

 界面活性剤はなぜ化粧品に配合しているのか?

世の中の方々にあまり好まれないといっても過言ではない界面活性剤。

そんな悪いイメージがあるものなのに、なぜ配合されているの?

と思うかたもいるかと思います。

大きくは

①油分を安定に配合するため

⇨主に化粧水・乳液・クリーム

②肌にある不要なものを洗い落とすため

⇨主にクレンジング・洗顔

の2つに分けられます。

 

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化粧水

化粧水にも油分が入ってるの?と思われるかもしれませんが、

香料や精油といったリラックスだったり、心地よく使っていただくための

香りは主に油性のものになるのでそれを透明に配合するために

界面活性剤を配合しています。

 

乳液・クリーム

年齢を重ねるにしたがって、肌から油分が減っていきます。

実感されている方も多いかもしれませんね。その油分を補う必要があります。

界面活性剤の主な目的はその油分を安定配合し、心地よく使ってもらうために界面活性剤を配合しています。

もちろん、油分の配合では使用感も変化していきますので、より使い心地が良いものを求めているかと思います。

現実としては肌への影響よりも使用感に重きを置いて研究されていることが多いのが現実です。

 

 

 クレンジング・洗顔 

クレンジングの場合はメイクや皮脂を落とすため、

洗顔は泡立たせるためや、皮脂を落とすためです。

これらのようにクレンジングや洗顔は主に洗い流すことを目的としています。

洗浄剤となりますので、洗浄力と肌への安全性というのは切っても切れない関係にあります。

洗浄力や洗い上がりの使用感など、自分の肌にあった適切なものを選んでいく必要がありますね!

 

 

 なぜ界面活性剤が一概に悪とされてしまったのか?

このように界面活性剤は化粧品を配合するのに必要なものとなっています。

また、無闇に配合することなく、各会社のコンセプトや狙い・技術力により配合量が決まってきます。

そういった界面活性剤がなぜ悪とされてしまっているのか?

 

その理由は洗剤にあると思われます。

 食器用洗剤などは洗浄力を求められます。

その理由は明確ですね!油汚れを落としたいからです。頑固汚れが落ちないならまだしも、普通の汚れが落ちないとイライラしませんか?

その結果として高い洗浄力を求め、その洗浄力が原因となり手荒れが気になったりしてしまいます。

そういった強い界面活性剤が起因となり、一概に「界面活性剤が悪者」というイメージになってしまうわけです。

 

 

 どんな界面活性剤だと安全なの?

ものすごく、一般論をいうと天然系の界面活性剤の方が安全性が高いものが多いです。

これはあくまでも一般論です。合成界面活性剤が本当に肌に悪いのか?というと全てが悪いわけではありません。

また、天然系界面活性剤にも肌に悪い影響を及ぼすものもあります。

 

さらにいうと最初にもいった通り、量にも依存します。

例えば安定なクリームを作るのに

①合成界面活性剤が1.0%必要だった

②天然系界面活性剤が2.0%必要だった

 

この2パターンであるとどっちが安全性が高いか?はしっかりと試験をしないとなんとも言えません。

そして、この程度の性能の違いはものによっては当たり前のように起こります。

また、性能は同じ程度でも各会社の技術力の差によっても起こりえます。

さらにいうと高い技術があるからといって肌に良いものが作っているか?

というとこれもまた違います。

その技術力を使って会社が求めるものを作っています。つまり、売れるものを作っている。ということです。

 

ここでは一般論としてお伝えしましたが、こういった背景からどの化粧品が技術力が高く安全性が高いかはわかりません。ただ、最低限の安全性は確認している会社が多いのではないかな?という印象です。

 

結局のところ一概にこういったものは悪です!

とは言えませんが、次回はどんな界面活性剤が安全か?といったさらに踏み込んだ話をしていこうと思います。

 

 

 最後に

私はいつか、本当に肌のことを考えた化粧品を作りたいと思っています。

技術を知らない会社ではできない。大手ではできない。OEM会社には作れない。

そんな化粧品を作ります。

応援宜しくお願い致します。