化粧品の本当を解説 とびまろ’s blog

化粧品について色々解説していきます!現実とどんな違いがあるかぜひみてみてください

知りたくなかったかも?自然由来化粧品の真実

皆さんこんにちは!

とびまろです。

 

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自然由来化粧品の真実

 

今回は世の中的にも注目度の高い自然由来(天然由来)化粧品についてお話しをしていこうと思います。

天然系化粧品における真実をお話ししていきます。

 

今回お話しする内容はこちらです。

 

 

 

 今回の話をする前の大前提

この話は今まで信じていた内容が多少崩れることがありえると思います。ただ、今現在自分の肌に合うと感じて使っていただいている化粧品を批判するわけではありません。

大事なことは自然由来化粧品を使っているかどうかではなく、自分に合う化粧品を使っているかどうかです。そこを大事にしながら、少しでも化粧品探しのヒントにしていただければと思います。

 

 自然由来化粧品とは

自然由来化粧品というのは各社によって定義は異なりますが、化粧品業界において多くの場合は「石油由来ではない」または「植物由来である」こういった定義をされることが多いです。詳しくは自然由来化粧品の定義でお話ししていきます。また、化粧品業界に置いてよく対義語として扱われるのは合成原料です。これは石油由来原料シリコーンなどを指すことが多いように感じます。ただし、シリコーンシリコーンと別で定義される場合も多いので一概には言えません。ここでは石油由来原料=合成原料としてお話しを進めていこうと思います。

 

 自然由来化粧品の定義

やはり、自然由来製品の定義を知ることでイメージと異なることもあるかなと思います。実は自然由来製品とは各社の基準により異なります。近年は統一基準がでてきてはいますが、まだまだ一律ではないかと思います。

一般的に思われている自然由来化粧品は植物から抽出し、得られたもの。と思っているかもしれませんね。もちろんこれは自然由来製品になります。ただ、これは化粧品業界で定義する自然由来製品の一部にすぎません。

では図でも示しながらお話しを進めていきます。こちらの図をご覧ください。

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植物由来原料の定義

 

こちらで示している通り、 植物から得られた一部の化学構造A(図では葉っぱ)と植物から得られた一部の化学構造B(図では花)を用いて化学合成した場合も植物由来原料と定義されます。化粧品業界ではこれを合成原料ということはありません。そのため、化学合成をしているかしていないか?による定義ではなく、得られた素原料の何から取れているか?植物かどうか?ということになります。そのため上記で示した化学合成によりできた原料は植物由来原料であり、化粧品に配合して「Natural」「天然由来」「植物由来」と言っても業界上不自然ではないということになります。

次に下の図を見てみてください

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植物由来原料の定義

こちらは植物から得られた一部の化学構造Aと石油から得られた一部の化学構造Cを用いて化学合成した場合、会社によっては合成原料と定義され、会社によっては植物由来原料と定義されます。つまり、この点については企業の考え方に基づいて決まってくるということになります。これは業界上、半合成品と言ったりもしますが、隠されることもあります。また、これらは全成分を見ればわかるものもあれば、わからないものもあります。その理由は同じ全成分名称でも植物由来、石油由来どちらも可能である原料が多数存在しているからです。もちろん、現状明らかに植物ではないと判断できるものもありますが、技術の進化によりこれは変化していく可能性もあります。

 

 自然由来化粧品の勘違い

ここまで聞いてがっかりした方もいるかもしれませんね。それは自然由来化粧品はどんなイメージと現実が違っていたからでしょう。ただ、自然由来製品だからと言って良いことばかりではありません。それについてお話ししていきます。

多くの方は「肌に優しい」とか「効果が高そう!」といったイメージなのかなと思います。ただ、それについては半分正解でもう半分は不正解です。

結論をいうと自然由来製品だからといって必ずしも効果が高いわけでもないですし、自然由来化粧品だからといって必ずしも肌に優しいわけでもありません。

 半分正解といったのは以前、界面活性剤の話をしたように、天然由来の方が肌に優しいと一般的には言われています。といった通り、ある一部に焦点を当てた場合は天然由来の方が肌に優しいということになります。ただ、全体を通して必ずしも自然由来化粧品の方が肌にとって優秀か?というとそれはひとつひとつの成分の性質と濃度によって変わってくるということです。

特に効果を求められる医薬品は自然由来でないことが多いです。なので自然由来=肌に良いというのは実質的には成り立ちません。これは赤ちゃんにワセリンを塗っていることからもイメージしやすいのではないでしょうか?ワセリンは石油由来となります。そのため、植物由来ではありません。

こういったことからか、化粧品大手各社は自然由来化粧品として大々的に打ち出しているブランドはあるものの、主力製品ではないことが多いです。つまりは「自然由来であることを肌にとって最重要としているわけではない。」ということになります。おそらく、自社の基準にて安全なもの、より効果が高いものさらにはより魅力的なものというようなものを選定し、製品化しているものと思われます。

つまり、化粧品を探すときに重要なのは自然由来化粧品の中から肌に合うものを選ぶというように選択肢を狭める必要はありません。

 

 自然由来化粧品の必要性

 

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自然

とはいっても自然由来化粧品は今後増加していくと思われます。それはなぜでしょう?答えはSDGsエスディジーズ)に起因すると思われます。SDGsって何?とご存知でない方はより詳しいサイトなどで間違いない情報を調査していただいた方が正確かもしれませんが、簡単にいうとこれからの時代半永続的に持続可能な製品を作ろう!ということです。

どういう意味かというと、石油由来の成分で作られた化粧品を作るためには石油が必要となります。しかしながら、石油は化石燃料と言われ、無限にでてくるわけではなく、地球上には限りがある資源だということです。つまり、莫大な量を使い続けるといつかはなくなってしまう。ということです。一方、植物はある程度の量を(石油と比較すると)短期間で栽培し、得ることができます。つまり、栽培量や使用料を調整することで半永続的に続けることができる、持続可能な資源であると考えられるということです。

つまり、人間が地球で豊かな生活をしていくためには、あらゆる分野で石油の使用量を少しでも減らして行った方が良い!ということです。そのため、あらゆる業種で持続可能エネルギーへの展開が求められるようになります。

また、さらにそれが肌にとっても良ければなお良いですよね!

そんな化粧品ができてくるのが楽しみです。

 

 最後に 

最初にいった通り、一番大事なのは自分に合う化粧品を見つけることです!

そのヒントが提供できればと思ってこのブログを書いています。ここでは自然由来化粧品を否定したいわけではありません。自然由来を広めていくのは非常に重要なことです。ただし、それは自分に合う化粧品であることが大前提です。合う化粧品を探すために、あまりこだわり過ぎず、色々なものを試してみると良い出会いがあるかもしれませんね!

参考にしていただければ幸いです。

 

また、私はいつか、本当に肌のことを考えた化粧品を作りたいと思っています。

技術を知らない会社ではできない。大手ではできない。OEM会社には作れない。

そんな化粧品を作ります。

応援宜しくお願い致します。