肌に安全な界面活性剤は?
皆さんこんにちは!
とびまろです。
本日は前回の続きでもある。界面活性剤について話をしていこうかな?と思います。
界面活性剤は悪なのか?やそもそも化粧品に配合されている理由などは
こちらに記載していますので、そちらをご覧ください。
界面活性剤は全てが必ずしも悪ではない!とわかったところでどういったものがより、安心できるのか?について話していこうと思います。
今回お話しする内容はこちらです。
大前提にお伝えしなければならない結論
大前提として界面活性剤が肌に安全なのか?というようなことを気にしている方はおそらく、美意識が高い方、もしくは知識欲がある方でしょう。
そういった方だからこそお伝えしなければと感じています。
それは、肌に会うか合わないかを使って実感することが一番大事です!
逆を言えばこれからお話しする、一般的に安全と言われているものでも人によっては合わない方がいるかもしれませんし、一般的に少し安全性が低い可能性があるものでも人によっては全然大丈夫!ということもあります。
イメージしやすいものでいうと、人によってはエタノールでかぶれてしまう方はいますよね?注射の前に聞かれるのはエタノールでかぶれてしまう方がいるからです。
だけど、多くの人はエタノールを肌に使っても問題がないわけです。
このように、肌に合うか合わないかは人によって違います。
また、それが少しでも入っているからダメなのか?または、ある一定量入っていた時にだめなのか?そういった濃度まで関わってくると、どの原料がだめなのかは誰にもわかりません。
なので、自分の肌に合わせて、大丈夫!と確信が持てるものを使うようにしましょう!
前回の簡単な復習
ではまず、前回お話しした簡単なおさらいです。
界面活性剤は一般的に全て悪とと思われがちですが、そんなことはなく、ものによりまた配合濃度により変わってきます。
そんな中でも一般的には天然系界面活性剤の方が安全性が高いと言われています。
ただし、天然系界面活性剤も全てが安全というわけではないですし、合成系界面活性剤も全てが悪いわけでもありません。
一概には括れないというわけです。
そもそも界面活性剤ってどれ?
化粧品箱の全成分などを確認すると、たくさんの名前が並んでいますよね?
現在、化粧品は全成分表示が義務となっているため、基本的に配合されている全ての原料が表示されています。となると界面活性剤がどれだ?さっぱりわかりませんね。
判断するには難しいと思います。ある程度知識がある方ならひと目見ればわかると思いますが、中には微妙なものまで含まれています。
はっきりいって一言で界面活性剤はこういった名前です!とは言えません。
とはいえ、せっかくの場になりますので、多少ヒントになりうることをお話しいたします。
界面活性剤とは水に馴染みやすい部分と、油に馴染みやすい部分をどちらも併せ持った形をしています。
箱などに記載してある表示名称としてわかりやすいのは水に馴染みやすい部分かな?と思いましたのでそれについて界面活性剤の見分け方を解説していきます。
以下に記載した名前が有る場合は界面活性剤である可能性があります。
水に馴染みやすい部分
- 〜グルコシド
- 〜ソウビタン
- 〜ポリグリセリル〜
- 〜PEG〜
- ポリソルベート〜(水に馴染みやすい部分ではありません。)
- 〜Na
- 〜K
など
これらはスキンケア化粧品に配合されることが多いものを記載しています。
上記のみで網羅できているわけではありませんし、上記が書いてあれば全て界面活性剤となるわけではありません。油に馴染みやすい部分がついているか?形として水に馴染みやすい部分が残っているか?など界面活性剤と判断するに気にすることはさまざまあります。
気になるものがあれば箱に書いてある表示名称をコメントに記載いただければ、わかる範囲、答えられる範囲でお答え致します。
安全な界面活性剤は?
ここまででこれが界面活性剤かも?といったことは少しだけわかってきたかもしれませんね!化学の知識がない方には少し難しかったかもしれません。
では安全な界面活性剤は?ということでお話しをしていきましょう!
前回の記事で、一般論では天然系の界面活性剤の方が安全性が高いといわれていますよ!とお伝えしましたが、多くの化粧品ではどれが天然系でどれが石油系界面活性剤かは記載していないことが多いです。
また、化粧品のプロであっても、これが天然系ですよ!とひと目見て全てわかるわけではありません。その理由は技術の発達により、天然系でできることが日々増えてきているということも有るかもしれませんね。
ただ、ここではこれは安全性が高いと思われます!というひとつを紹介させていただきます。それがレシチンです。箱の記載には水添レシチンと記載されていることが多いかもしれません。レシチンは正確に言うと界面活性剤として分類されず、保湿剤として分類されることがありますが、実質的に界面活性剤としての能力があります。身近なもので言うと卵に含まれると言うのを聞いたことが有る方が多いかもしれませんね!
この水添レシチンは安全性が高く、使い心地もよくなることが多いので安心して使えます。
ただ、技術者としては頭を悩ませることが多い原料ではあります。そこは技術者が考えることですので、お使いいただく時には気にしなくて問題ありません。
最後に
最初にいった通り、一番大事なのは自分に合う化粧品を見つけることです!
そのヒントが提供できればと思ってこのブログを書いています。
参考にしていただければ幸いです。
また、私はいつか、本当に肌のことを考えた化粧品を作りたいと思っています。
技術を知らない会社ではできない。大手ではできない。OEM会社には作れない。
そんな化粧品を作ります。
応援宜しくお願い致します。